油画専攻

1年次と2年次は制作の「基礎」と「可能性」と位置づけ、さまざまな講座を開講しています。1年次では絵画の基礎的な実技として、風景や人物をモチーフにした講座や油画の技法材料、壁画、版画、立体の実技をおこないます。2年次からは各教員がそれぞれ開講する講座を通して可能性を広げる授業をおこないます。

材料研究

油画制作のための下地研究、油絵具制作、テンペラ絵具と油絵具を用いた混合技法、壁画などの絵画制作に適した材料研究をおこないます。

版画研究

木版、銅版、リトグラフ、シルクスクリーンなどの版画技法の習得と版の特質を理解しながら表現としての版画を探求します。

講座制

1、2年次に、各教員が開講する講座を受講します。各講座は開講時期や教員自身の制作思考を反映し、多彩な内容の講座となっています。学生がそれぞれの講座を主体的に選択することで、教員のさまざまな価値観を横断的に学び、制作の思考と方法を学びます。

チュートリアル授業

3年次と4年次に開設するチュートリアルは、約2か月の間に教員と対話しながら制作をおこなう授業です。表現に必要な学生の自主性に重点を置き、丁寧な対話によってそれぞれの可能性を伸ばし、制作の思考や技術的な質を高めていきます。

卒業制作演習、そして卒業制作へ

4年次は1年間を通し卒業制作を重点に置いた授業が展開されます。チュートリアル授業?講評週間?展示形式による講評など、教員との対話から制作の質をさらに高めていきます。また卒業制作演習では学内の芸術資料館に作品を展示し、招待講師を招きより視野を広げた授業を展開します。専攻の特色でもある少人数制が、丁寧な指導を可能とし、学生の制作を充実させています。

卒業制作展は、本学の屋内外の特徴ある広い空間や自然を活用して、作品を展示します。公開講評会やトークイベントなど集大成にふさわしい展覧会として、非常に多くの人が足を運びます。